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「産業保健に関する実践的講習;Occupational Health Advanced Course Seminar 2018(OHAS2018)」開催報告

 
 今年で第17回となるOHASを、2018年7月7日(土)・8日(日)に横浜市都築区のオンワード総合研究所人材開発センターにて開催しました。OHASは、産業保健の専門性向上を希望する産業医を対象とした、一般財団法人労働衛生会館主催の広く公開された研修会で、過去16回にわたり毎年開催しています。
 
 今年度の受講案内は、労働衛生会館ホームページ、日本産業衛生学会専門医制度委員会、さんぽ会(産業保健研究会)、産業医学推進研究会(産推研)などを通じて行い、30名の方に受講していただきました。
 
 研修会は、産業保健の現場で直面する様々な事案について、主に前年度の産業衛生専門医試験問題をもとに、5名の経験豊富な講師陣による講義・課題発表・グループ討議のスタイルで実施しました。労働衛生会館の大久保利晃会長からは、産業衛生専門医の心得につき訓話をいただきました。1日目夜には、会場内施設で懇親会を行い、受講者、講師の情報交換や親睦を深める機会となったようです。
 
 本研修会の事務局は、OHAS受講経験のある産業衛生専門医有志が担当しており、受講者のニーズにあった研修会を提供し続けるよう活動しています。座学だけではなく、グループワークの時間を長く設定し、本番の試験に近い形式を採用しています。研修会は土曜日の午後から日曜日の昼までというタイトスケジュールですが、多くの受講者からは好評をいただきました。
 
 OHASは産業衛生専門医試験と同会場を使用して試験同様のスタイルで研修を行うため、専門医試験受験予定者の受講が多いことが特徴です。8月下旬に行われた専門医試験では合格者16名のうち12名がOHAS2018の受講者でした。
 
 次回のOHASは2019年7月上旬開催を予定しています。専門医試験合格を目指す方、スキルアップを希望する方の受講をお待ちしています。
 
宋 裕姫(OHAS2018実行委員 日産自動車健康保険組合)
 
 


 
 

◆研修会内容

 
講義(70分×5コマ):
各分野の専門有識者の講師による講義
 
グループディスカッション:
専門医試験に出題される問題に準拠した形式で、グループディスカッションを実施
 
課題発表:
専門医試験に出題される問題に準拠した形式で、受講者にあらかじめ割り当てられた課題をプレゼンテーションし、グループでディスカッション、その後講師から講評を受ける
 
 

◆2018年度OHAS 講師

 
内田 和彦(オリンパス株式会社)
深澤 健二(株式会社アドバンテッジリスクマネジメント)
田原裕之 (株式会社 安川電機)
溝上 哲也(国立国際医療研究センター)
山瀧 一(一般財団法人 君津健康センター)
 
 

◆2018年度OHAS実行委員

 
宋裕姫(日産自動車株式会社)
後藤桜子(株式会社OHコンシェルジュ)
平野井啓一(平野井労働衛生コンサルタント事務所)
長谷川将之(新日鐵住金株式会社)
菅野良介(ソニーコーポレートサービス株式会社)